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信仰体験談

イエス・キリストとの出逢い  

 

 

私は、20代半ばで結婚し、二人の子供にも恵まれ、ごく普通の結婚生活を送っていました。

ところが、結婚して4~5年経った頃から、夫婦関係がおかしくなってきました。

その頃私は、真言密教の教祖と出会い、家庭のことをよく相談するようになりました。

そして、私自身、これ以上夫婦生活を送ることは困難であると感じて、教祖のすすめもあって離婚したのです。

そして子供たちは私が引き取りました。

失意の中にいた私は、次第に真言密教にのめり込んでいきました。

 

離婚後、私は、外食レストランの店長として勤めるようになりました。

ある時、店で、生演奏をして下さるピアニストを募集したところ、

一人のクリスチャン女性が面接に訪れました。

私は彼女を採用しました。

毎週末、彼女は職場で演奏してくれることとなり、最初は挨拶程度の声掛けでしたが、

ある日、その方から

「一度教会に来ませんか?関東から牧師先生が来られて説教がありますから、どうぞ。」と言われ、

日曜の忙しい時間帯でしたが、そのプロテスタント教会へ行ってみることにしました。

当然、教会という所は生まれて初めてでした。

「心が落ち着く、心に平安がある」とでも言うのでしょうか。

初めての教会はそのような感じでした。

 

その当時、変わらず真言密教との関係もありましたが、

ある時、教祖に騙されて、私は多額の借金を抱えることになりました。

そして、真言密教とも関係が途絶えていきました。

 

私の生活は、職場と家との往復の日々となりました。

食べるものもわずか。子供たちと過ごす時間など、ほぼありませんでした。

そんな私に追い打ちをかけるかのように、バブル崩壊のニュースがありました。

朝から夜遅くまで働き、頑張っても、頑張っても、売り上げは下がる一方でした。

 

そのような中、ピアニストのクリスチャン女性に「聖書」と書いてある本を頂きました。

もちろん聖書を手にすることも、読むことも初めてでした。

頂いたので、ただなんとなく、毎日カバンに入れて職場へ出かけてはいたものの、読むことはありませんでした。

教会へも誘われた時に、幾度か行く程度でした。

 

ある日、本社の社長から電話があり、数か月先に閉店することを伝えられました。

びっくりすると言うより、「とうとう来たか」という感じでした。

「従業員にも伝えなければならない。本社の意向もある…」社長から私の考えと決断を迫られる時期でした。

一体、誰のことを最優先に考え、誰の言うことを聞けば良いのか分からなくなりました。

そんなある日の閉店後に、いつもカバンに入れていた聖書を読んでみようと思ったのです。

何ページか読み進めていくと、ある言葉が目にとまりました。

 

「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。

 神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。」(伝道者の書12:13)

 

この箇所を目にした時、頭をガーンとやられた様な衝撃が走りました。

「こっちへ来い!」と腕をグイッと引っ張られた様な、そんな気がして

、一人ビールケースに座って、涙をボロボロ流し、声を出して泣いたことを、昨日の事のように思い出します。

今でもこの御言葉を読むと、涙がこみ上げてきます。

そして、店は数か月後に閉店しました。失業はしたものの、心の重荷が下りた感じでした。

 

その後、私はこの教会へ導かれ、牧師先生と聖書の学びを始めました。

そして3ヶ月目にイエス・キリストを救い主として、心から信じました。

そしてこの教会が開拓を始めた翌月にバプテスマを受けました。

2~3年後には、息子たちもクリスチャンとなりました。

 

そして私もこのイエス様を信じて、実際、毎日が何もない幸せな日々だとは言いません。

やはりこの世で生活していれば、病気をしたり仕事で悩んだり、人間関係で悩むこともあります。

確かに、私は過去に仏像や神棚を拝んだこともありました。

そして、それによって平安を得ようとしましたが、そこに平安はありませんでした。

 

しかし、イエス様を信じた私だからこそ、苦しい時も私を支えて下さる方がおられること、

また、乗り越えられる力が与えられていることを感謝しています。

これは、信じた者でないと分からないと思うのです。

そういう心の支え・依り所が毎日あることを、日々体験し、確信しております。

そして、残りの人生も生きていけると確信しております。

そして、イエス様を信じた者だからこそ言える、

心の中からわき起こる、胸があつくなるという体験をみなさんにもしていただきたいと切に思います。

 

N・Sさん(綾町在住)

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